インフォメーション
H31.1.28 東京司法書士会主催 民事信託シンポジウム「これからの民事信託~現状の実務と課題~」
H31.1.28(月)18:00~20:45 司法書士会館(新宿区四谷)地下1階「日司連ホール」で平成30年度 民事信託シンポジウムが開催されました。
テーマは、『これからの民事信託~現状の実務と課題~』(各界専門家からの報告)でした。
当初、テーマを見てもシンポジウムの内容がイメージできなかったので「今回はパス」しようかとも考えましたが、何か得るものがあるだろうと期待して、怠け心を叱咤して出席しました。
登壇された講師は、司法書士、弁護士、税理士そして信託銀行の方々でした。
第1部は、報告「専門家から見た民事信託の現状と課題」と題して、弁護士からは、信託を正しく理解していないと問題のある信託を組成してしまうリスク、また、それが原因となりその後紛争になってしまう事案がいくつか紹介されました。また、税理士からは、税務の知識がなく多額の税金がかかる信託を組成してしまうリスクがあると、相続税法、贈与税法の根拠条文を織り交ぜながら紹介されました。信託銀行、司法書士からは、実務家目線で、信託口口座を作れない契約書の例とか、あってはならない契約書の例とかが紹介されました。
第2部では、「これからの民事信託~現状の実務と課題~」と題して登壇者によるパネルディスカッションがなされました。
パネルディスカッションの終盤に、レジュメには書かれていない「健全な民事信託の発展」とか「民事信託を健全に発展させる」という言葉をパネリストが繰返し使っていることに気付きました。この時に、それまでばらばらだった点が線となり、今回のシンポジウムの意味が理解できたように思いました。実務の現状(リスク)を知り、(これから)民事信託を健全に発展させていくにはどのようにしたらよいのか(課題)を考えるというのが今回のシンポジウムの趣旨なのだと一人納得しました。さすが、一流の講師をむかえ、東京司法書士会が企画するとこうなるのか、と勝手に感動しました。
やっぱり怠け心はいけません。