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2022 / 10 / 30 15:40
R4.10.29 司法書士、社会福祉士、税理士による「成年後見相談会」が開催されました
R4.10.29 つくばボランティアセンターで、司法書士、社会福祉士、税理士による「成年後見相談会」が開催されました。
約3年ぶりの相談会となりました。つくば会場では、10組の方が相談にみえました。
相談に来られた方々のお話を聞いて、印象に残ったことがあります。3年経つと変わるものだと思います。
それは、成年後見制度に対するマイナスのイメージが定着しているように思われることです。一たび後見人がつくと被後見人が亡くなるまで後見が続くこと、その間後見人に報酬を支払うこと、被後見人の財産は後見人が管理し、親族の自由にならないこと等です。このようなマイナスイメージばかり強調されるのは、後見に携わる一人としてとても残念です。
確かに、そのような点では、使い勝手が悪いのかもしれません。しかし、それはそれなりに理由があることも忘れてはならないと思います。もし、親族が、ある意味柔軟な管理ができるとすると、被後見人であるご本人の財産がご本人のために使われなくなってしまう恐れがあります。ご本人はそれに文句を言おうとしても言えない状態にあります。このようなことを考えると、成年後見制度は、ご本人の財産を守るという点では、とてもよい制度だといえます。
ただ、最近、成年後見制度を使い勝手のよいものにしようと、国もいろいろと考えているようです。たとえば、遺産分割が必要であるとして後見人が選任されたときには、遺産分割が終わったら後見は終了するというようなものです。成年後見制度が使いやすいものとなって、被後見人の財産が守られるような制度になることは、被後見人ご本人にも、とてもよいことだと思います。