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H30.8.22 平成30年度 民事信託実務入門講座 第5講
H30.8.22(水)18:30~20:30 今回も前回と同様、東京 神田駿河台 中央大学 駿河台記念館で、平成30年度 民事信託実務入門講座の第 5 講が開催されました。
今回の第5講からは、第4講までとは趣を異にして、事例研究となります(但し、本年度の第6講は、「公開セミナー」となります)。
どういうものかというと、民事信託推進センターや民事信託士協会の有志が5~6人でチームを組み、研究したい事案等テーマを決めて、そのテーマについて約半年をかけて議論し、信託契約書、登記申請書、信託目録等を作ります。そして、その結果をこの講座で発表するというものです。
今回の構成メンバーは、全員民事信託士でもあり、司法書士2名、弁護士2名ということだったので、とても楽しみにしていました。
第1期民事信託士がチームを代表して発表されました。
テーマは、「家族共有財産の管理・承継信託」です。
この「事例研究」は、第4講までが「学ぶ」ものであるのに対して、「考える」という点でとても為になります。
というのも、この講座のレジュメをあらかじめ民事信託推進センターのHPからダウンロードして、ジックリと予習ができるからです。
「もしもこの案件を自分が受任したら」と想定して、自分の問題として考えると、自然と気合が入ります。
ただ、時間をかけてスキームを考え、自分では納得して、ある意味悦に入ってこの講座に出席しても、撃沈されることがままあります。
これがとても良い経験となります。
自分では、だれでも同じようなスキームを組むだろうと思っても、いろいろな考えがあるのだと実感できるからです。
今回の発表でも御多分に漏れず、親や子の亡くなる順番について13個のパターンを想定して、そのパターンを念頭に置いて信託条項を作成し、受益者を定めている点が秀逸でした。